2014.01.07 Tuesday
冬の散歩道 (ゲイリームーアのパリの散歩道に想う/羽生結弦、鈴木明子)
近頃、アイススケートの羽生ゆずるや鈴木明子にプログラムナンバーとして取り上げられ
再び注目されるようになったゲイリームーアの楽曲たち。
「ゲイリームーア(GARY MOORE)」の「パリの散歩道」は、きっと冬の情景であっただろうと僕は思っている。
冬の情景にありながら、想い起こすもう手に触れることのできなくなった季節のシーン達だろうか・・・
なぜなら、突き抜けるほどの極寒の日のひとつかみのぬくもりを感じてならないからだ。
今日はとても寒い午後だった。
この情景こそ、僕の中の冬の散歩道だ。
そのゲイリームーアも、今やもうこの世の人ではない。
初めて「パリの散歩道」を聞いた時のあの研ぎ澄まされた感覚には、心が震えているのがわかった。
一度だけでも、生で聞いてみたかった。
そして、今日、見上げた冬木立の間からは、あのギターの鳴きが聞こえてきた。
冬の散歩道にて・・・
「パリの散歩道」歌詞訳より
49年のパリを思い出す
シャンゼリゼ大通り
サンミシェル通り ボージョレーの味
おまえと ずっといしょだった
あのパリの日々
古い写真を見ると思い出す
コンコルド広場で過ごした夏の日々
いくらでも 書き続けることができる
パリの日々の思い出
驚いたことに、実際のムーアの歌詞に登場するのは、夏の日であった。
それでも僕は、彼の意識のどこかに隠れている冬の情景があるように思えて仕方がない。
ひつこいようだが、冬が似合う楽曲に思えて仕方がないのだ。
感じ方は、人それぞれということでムーアさんごめんなさい。
しかしながら、痛いほどの感動を頂いたことだけは間違いがない。
ありがとう。