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2022.05.17 Tuesday

漂着物の今昔

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    JUGEMテーマ:日記・一般

     

     

     

    ゆっくりと流れる時。

     

     

    浅瀬に流されてきたミッキーに見える小さなプラスチック片と貝殻のカケラ。

    可愛く見えても、プラスチックに変わりはない。

    時が経つとマイクロプラスチックとなり、多くの海洋生物が生命の危機にらされることになる。

    海洋汚染として捉えなければならないこの事実は、人類文明に導かれた私たちの反省すべき過ちだ。

    コンビニの袋を飲み込んでしまって亡くなってしまったウミガメの話を聞いたこともある。

    これからの取り組みが自然環境保護にとって重要になってくることは間違いない。

    以前は、漂着した綺麗な色の角の取れたガラス瓶のカケラや貝殻拾いは楽しいものだったのだが・・・

    結構な量のプラスチックごみが波打ち際で揺られていることにはびっくりする。

     

     

    浜辺にたどり着いたちっちゃな貝殻。

    それは命を守る為に形成されたものだったが、今そこに生命という形の息づきはない。

    しかし、このカケラも長い年月をかけ、やがては海の一部となり、新たな生命の一部になってゆく。

    「僕らはどこにたどり着くために歩み続けているのか」

    そんなとんでもなく大きな「なぞなぞ」にぶち当たることがあるのだが、

    それは、「大切な思いを守らんがために、日々の命をくべ続けている」ということなんだ。

    近頃ではこの言葉が、先の問いの答えとして自分には一番シックリとしている。

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    19:39 | 記憶 | comments(0) | - | - | - |
    2021.05.01 Saturday

    ふと

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      JUGEMテーマ:車/バイク

      僕が高校生の時だから47年は前の話になるが・・・

      音楽の繋がりで、ビートルに乗っている高校の先輩がいた。

      その先輩はヘフナーのバイオリンベースも持っていた。

      何らかの事情がないと高校生の年齢では普通免許が取れる年にならないし、車に乗ってる高校生なんて見たことも

      なかったし、世の中、外車自体を目にすることなどそうはない時代だった。

      ヘフナーのベースだって今の時代の価値で換算すると50万円くらいにはなるんじゃないだろうか。

      そう、ビートルズのポールマッカートニーが愛用していたことで有名なベースだ。

      そんなすごいベースは本物を目にしたこともなかったから、目にするだけで嬉しかったことをよく覚えている。

      ココロがピュアーだったんだろうな。 あの頃は羨ましいという気持ちすらわかなかった。 ただ嬉しかった。

       

      二十歳を過ぎたころに(誰だかは忘れてしまったのだが)一度だけビートルの後部座席に乗せてもらったことがある。

      車幅のわりに中は狭くて、うるさくて、それはそれはゴツンゴツンと突き上げがすごくて、何て乗り心地の悪い車な

      んだって思ったことを思い出した。

      当然、エアコンなんてものも付いてなかったと思う。

      今の時代、市販車としては絶対にと言っていいくらいにあり得ない車だ。

      それでも、懐かしい思いに浸りながら乗られる年配の方もいれば、自分の感性に合って乗る若い方もいるだろう。

      ひとつひとつ心を紡ぎ、思いを大切にされる方には、きっとかけがえのない大切な相棒になることだろう。

       

      あの頃、ワーゲンに限らず、国産車にも素敵な車がたくさん在った。

      これはノスタルジアという言葉だけでは片付けられない感覚でもある。

       

      物質的に今からは想像できない程に何ひとつ調べるにも、するにも、手間暇のかかる時代で、心を通わせ、思い

      合い、助け合いが互いの関係や社会を成り立たせようとしていた時代だったように思う。

       

      古き良き時代とでもいうのか、ふとそんな感覚がよみがえったひと時だった。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       


      18:54 | 記憶 | comments(2) | - | - | - |
      2019.04.16 Tuesday

      今年の桜の季節は長かった

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        JUGEMテーマ:日記・一般

        今年の桜の花の季節は長かった。

        4月の最初には咲き始め、いまだに花をたくさんつけている桜の木もある。

        ちょっとした気温の違いだろう。大阪では、北の方で花が残る木をたくさん見かけた。

        33年も流れた年月に、記憶はもう消えてしまって、どの季節にこの場所にやってきたのかは覚えていないが、

        このあたりにやってきたことがあるという感覚だけは残っている。

        突出した記憶は残るが、何気なく過ぎたことはこうしてあやふやな感覚でしか残らない。

        やがて歳をとって、すべてが薄らいでくれて、いい思い出だけが、やわらかな日差しのようになって

        注いでくれたらと、そう願うばかりだ。

        心を楽にしたい。

        心が苦しむことなく、ただ楽になりたいと思う。

         

        先週末はお年寄りの施設でギターの演奏をさせていただいた。

        多分、演奏も話もツタナイものだったけれど、たくさんのお年寄りの笑顔を見せていただいた。

        させていただいたことで自分の存在理由がまだ残っていることを教えていただいた。

        ありがたいことだ。

        大切なことは、物理的な施しなどではない。

        思いあう気持ちの共鳴の中に生まれるぬくもりであることを改めて教えていただいた。

        何かできることがあればと思ってさせていただいたことで、逆に何か勇気のようなものをいただくことになった。

         

         

         

         

         


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