今まで、これほどまでに本を読みあさったことはない。
生きるとは何か、その意味を探していた。
平均寿命は、男81歳、女87歳。
70歳まで生きた人の平均寿命は、男86歳、女90歳。
晩年、病気やケガで不自由を強いられる期間は、男9年、女12年(このデータは少し違うようにも思うが)。
こと認知症に関しては85歳以上の4割、90歳以上の6割がなってしまう。
歳を取れば、その上、更に病気や不自由も増える。
明確に余生の能力が減じてゆく中、生き抜くための意味を求めて、多くの本を手に取った。
だが、書かれていることは、健康や命がいつまでも続くことが当たり前として語られているものがほとんどで、
探そうとしている答えには近づけず、かえって肩を落とすことになったりもした。
しかし、一生懸命に答えを導きだそうとする書籍にも出あえたことは有り難かった。
たどる道はそれぞれに違いはするが、考える機会とヒントをを与えてもらえた。
希望を探そうとしているだけなのに、普通の光景を羨ましいと思う自分がいたり、
楽しそうにしている人を見ると、つらいと思う感情に自分が横たえていたり。
そんな時には、自分で自分のことをなんとみっともない奴だとも思う。
また、今日という一日を大切にしなければと思いながらもしんどさに負けてしまう自分もいる。
それでも、何とか今日を成立させることができたと思う。
それはありがとうを届けたいという気持ちが力源として働いてくれたからだと感じている。
自分が何かを届けたくて尽くそうとしたその先に返していただいた笑顔にはどれだけ救われたことだろう。
いい答えになるかどうかはわからないが、人生には必ず終点がある。
だからこそ、そこからさかのぼると最良の道は何かを見いだせると思うようになった。
正直なところ、今は頑張る自分と情けない自分が混在している。
負けない姿勢は持ち続けるつもりではいるが、どうなってゆくのかは自分でも想像がつかない。
どのような状況下にあっても、
家族への感謝の気持ちだけは精一杯届け続けたい。
仲間にも、ずっとありがとうを届けたい。
日々、その時を大切に。