押し車の朝
〜 押し車の朝 〜
炎天下の押し車はとても頼りになる助っ人だ
小屋の東側の杓(しゃく)に「どうだい」と声をかけ
軒下を抜けてみんなに「おはよう」を言って
全員の無事を確かめ、荷物を運び終えたら、定位置に戻って夏の風景の一員に加わるとしよう
こうして、当たり前に見える朝を続けてゆく
ぼちぼちと歩き続ける日々
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〜 押し車の朝 〜
炎天下の押し車はとても頼りになる助っ人だ
小屋の東側の杓(しゃく)に「どうだい」と声をかけ
軒下を抜けてみんなに「おはよう」を言って
全員の無事を確かめ、荷物を運び終えたら、定位置に戻って夏の風景の一員に加わるとしよう
こうして、当たり前に見える朝を続けてゆく
〜 夜店の記憶 〜
もし、印象派の画家のモネが夜店を写真で描くとしたら、こんな風になるでしょうか
「印象派」とは、19世紀後半のフランス・パリで起こった芸術運動のことを差します
明るい色彩を用いて、光景や人物などをふんわりと空気で包まれた印象として表現しています
幼い頃、夜店に行きたくて、よく無理を言ったことをおぼえています
普段、目にすることのないいろいろなお店がやってくるのは、絵本の中の夢世界のようでした
虫のたくさん寄ってくる裸電球はまぶしくて、お店をめぐるのは、まるで走馬灯のようでした
今では嘘のようなおはなしですが、花火なんかも夜店でしか買うことのできないもののひとつでした
そうそう、お面なんかも、お店の前いっぱいに広げて売っていました
帰り道が暗くて怖いから、狐のお面をつけて帰りましょうか、それとも七色仮面にしましょうか
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畑のすぐ横のガレージに長靴が飛び出している。
まさか、足が二本落っこちている?
大変、事件なのか?
大丈夫。
お百姓さんが、長靴を枝の切り株に刺していたんだ。
当のご本人も、「こりゃビックリするわ」と笑っていた。
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歩くというとき
何も意識に上ることなく時が過ぎてくれたなら
それはなんて幸せなことなんだろう
自分の存在を忘れえた時、季節はいろいろなプレゼントを届けてくれる
以前は当たり前で気づきもしなかったことなのに、今ではこんな有難いことはないと
そう身をもって知らされている
この店が営業している日には初めて出くわした
こんな時節だから、自分事だけでは済まないことになってはいけないから扉を開けることはなかった
世の中がコロナから解放された日には一度は立ち寄ってみたいと思う
ここはよくやってくる散歩道の途中にあるとても小さなお店だ
どうして? いつもの雑貨店が閉まっている
今まで、閉まっているところに出くわしたことなどないし、大丈夫だろうけれども
このご時世だから、なんだか心配になったりもする
そういいながらも、今までこのお店の中には入ったことがない
こうして、今日は初めて開店しているお店と、初めて閉店しているお店の両方へのめぐり合わせがあった
期待と心配の交差
昨日と明日の間の散歩
カブの排気音が遠くなっていったら、今度は自分の足音が聞こえ始め、
耳を澄ますと少し離れたせせらぎの音もあって、
小鳥のさえずりがあることにも気づいた
自らの存在を感じない時に逢えた時
しあわせの時
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「やあ、こんちわ」
路地を進む
乗る人のない自転車
駅裏の抜け道
田舎には珍しい立ち飲み屋が一軒だけ残っている
少し前までならここで一杯ひっかけて、路地を抜け家路につく人もいたのだが・・・
いけない、いけない、
今は、過去を語らず、明日を考えず、今日が過ぎたことにだけ、ただ感謝をさせていただこう
いつか、また、このノレンが風にも人にも大きく揺れる日は必ずやってくる
みんなが今日を精一杯
みんなで今日を精一杯
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路地には懐かしさが宿っている
路地での静まり返ったひと時に
遥か遠い日々を思い起こした
場所こそ違えど
銭湯があって、食堂があって
路地はそんな当時の雰囲気を引き連れて戻ってくる
生きているからこそ思い起こせる感覚だ
今でも言えること
今だから言えること
今はもうわからなくなってしまったこと・・・
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県文裏の駐車場からの側道裏道
なぜか懐かしい
今日の講演は僕の専門外のお話だった
役に立つ場面に遭遇する可能性はまずないだろうが、ひょっとしてということは絶対にないわけではない
一時間だけのお話を聞かせていただくためにやってきたが、和歌山は大阪程遠くなく疲れなくて済むのがいい
例によって「くうくう」の前を通って帰路に着く
同級生たちの顔が浮かんだ
みんなの顔を思い浮かべると心が呼吸をしているのを感じる
紀ノ川を渡る
夕日が川面に映って今日の終わりをきれいに映し出している
26号線が延長されてホントに便利になった
山を越え、ハコサク(箱作/はこつくりという地名のことを地元民はハコサクと呼ぶ)あたりで渋滞に逢ったが
それでも県文から45分で着くようになったのは驚異的だ
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夕方、ワンコの散歩に出かける
いつもの角を曲がるとドラマチックな空があった。
台風が連れてきた雲はいつもとどこか様子が違う。
西の空には不死鳥から抜け落ちた羽根が舞っていた。
不死鳥にはなれなくていい、鳥になって空を飛んでみたいと思った。
無意識の中、飛んでみたいと思った。
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危険だと教えてくれているのは目の前の相手を思う気持ちを持ってくれているからこそで
事の判断には、一呼吸の間が、いや十分な間が必要になる
思いやりと自分自身の物差しを見失わないように歩まなければならない
すると、時は感動を引き連れて、さらさらと流れ始める
宝物は輝きを失うことなく、いつまでも輝き続ける
さて、この扉の向こう側には何があるのか、やっぱり気になるのは確かにその通りなのだが・・・