スカイブリッジの幾何学
〜 スカイブリッジの幾何学 〜
無機質な一枚に見えるかもしれないが、橋灯は、海を眺めて羽を休めるカモメたちの安息の場だ。
私達の生活に欠かせない物流を担うトラックが「ゴー」っと音を立て、橋を行きかう。
未来のことはわからないが、それでも、今現在、運転業務に携わっていただいているのは機械ではなく人だ。
社会や身の回りではAIや効率化が進みつつある。
この先、人は、社会の容赦ないフルイにかけられ、執拗な生き残りの戦いを強いられるといった事が、より一
層にエスカレートしてくるのではないだろうか。
ニュ―スからも、職場の効率化(個人の能力の数値化)、人材に関するコマーシャルなども良いイメージ(あ
たたかいもの)に受け止められないのは、アナログ時代の温もりを経験している世代のサガだろうか。
ファジーといったものの存在が、私達の心の活動に人間らしい変化や感動を呼び起こす源になっていると思って
いる。 優劣や、支配欲に惑わされて、誤った先導をする力を持った支配者や国が、誤った結末に向かって突き
突き進んでいるように思え、恐怖を感じるのは私だけだろうか。
国からも年寄り扱いを受ける年齢になり、ふと懐かしい映画を思い出してみて、ファラフォーセットメジャーズ
(エリー役/サンバーン)も、アニセー・アルヴィナ(ミシェル役/フレンズ)も若くして亡くなりもういない。
同世代の、夢や憧れだった方が実在する者でなくなったと思うと、悲しくもあり寂しくも思う。
しかしながら、夢や思いを果たすことのできた方たちだと思いたいし、そう信じたい。
出来るなら、記憶に残る表情に、そしてときめきに、心の中で言葉を温めてから、「ありがとう」と伝えたい。