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2022.11.16 Wednesday

スカイブリッジの幾何学

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            〜 スカイブリッジの幾何学 〜

     

     

    無機質な一枚に見えるかもしれないが、橋灯は、海を眺めて羽を休めるカモメたちの安息の場だ。

     

    私達の生活に欠かせない物流を担うトラックが「ゴー」っと音を立て、橋を行きかう。

    未来のことはわからないが、それでも、今現在、運転業務に携わっていただいているのは機械ではなく人だ。

     

    社会や身の回りではAIや効率化が進みつつある。

    この先、人は、社会の容赦ないフルイにかけられ、執拗な生き残りの戦いを強いられるといった事が、より一

    層にエスカレートしてくるのではないだろうか。

    ニュ―スからも、職場の効率化(個人の能力の数値化)、人材に関するコマーシャルなども良いイメージ(あ

    たたかいもの)に受け止められないのは、アナログ時代の温もりを経験している世代のサガだろうか。

     

    ファジーといったものの存在が、私達の心の活動に人間らしい変化や感動を呼び起こす源になっていると思って

    いる。 優劣や、支配欲に惑わされて、誤った先導をする力を持った支配者や国が、誤った結末に向かって突き

    突き進んでいるように思え、恐怖を感じるのは私だけだろうか。

     

    国からも年寄り扱いを受ける年齢になり、ふと懐かしい映画を思い出してみて、ファラフォーセットメジャーズ

    (エリー役/サンバーン)も、アニセー・アルヴィナ(ミシェル役/フレンズ)も若くして亡くなりもういない。

     

    同世代の、夢や憧れだった方が実在する者でなくなったと思うと、悲しくもあり寂しくも思う。

    しかしながら、夢や思いを果たすことのできた方たちだと思いたいし、そう信じたい。

    出来るなら、記憶に残る表情に、そしてときめきに、心の中で言葉を温めてから、「ありがとう」と伝えたい。

     

     

     

     

     

     

     

     


    08:01 | | comments(0) | - | - | - |
    2022.11.10 Thursday

    ジョナサン

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              〜  ジョナサン  〜

       

      橋の欄干にもたれ、遥か下界を行きかう船を眺めていると、来た来た、ジョナサンが真っ白な翼を大きく広げ、

      悠々と、自由を満喫するかのように滑空してきた。 ジョナサンの探し物は?・・・

      着水の瞬間、体と翼を大きく「くの字」に曲げ、大気を精一杯に捕まえる姿には時が止まって見えた。さり気な

      く映る一瞬という時の中には更にスローモーションという時の流れが存在する精神世界の理由を見た気がした。

       

       

       

       

       

       

       

       

       


      08:00 | | comments(0) | - | - | - |
      2022.10.23 Sunday

      朝市の午後

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                 〜 朝市の午後 〜

         

        朝市の午後の市場は人影もまばらで静かだ。 係留されたヨットのポールにぶつかるロープの音が響いている。

        ポールの先の風向計は風上を差すのに忙しい。

        ふと我に戻ってしまうから、何も思わない程に自身が空っぽになることは難しいが、

        意識にのぼらないひと時のあったことを惜しく思い、考えないと沈まないことも思い出した。

         

        水面に映るポールが揺れている。 ボーっとした気持ちの余白が気付かせたたシーンだと思う。

        「何撮ってんネや」と年配の漁師が不審そうに訊いてきた。

        漁船の後方には赤旗が掲げられ風に揺られていた。 「気−付けてくれ」の意味と聞いた。

        「カラン、カラン」という音だけが、いつまでも鳴り続けている。 係留されているだけの船もある。

        ふと思う、僕はいつまで役立てるだろう。 今を、今日を、明日は? のくりかえし。

        せめて、今日を終えたことに、感謝をしないといけないな。 「ありがとう、今日の日」

         

         

         

         

         

         

         

         


        11:00 | | comments(0) | - | - | - |
        2022.10.13 Thursday

        ビーチ

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                   〜 ビーチ 〜

           

          時は流れ、ビーチにはフェニックスの木が蜃気楼のように浮き上がった

          遠い記憶の彼方にあるのは、幾何か(いくばくか)の松林と水道水の蛇口だった

          今では、洒落たアルコール飲料の瓶が並べられ

          クーラーのない運転席の扇風機がながめてきたビーチの季節は幾重にも重なり合いながら変わっていった

          変われないこころと変わりゆく身

           

          ココロとは何か? 何がココロなのか?  ・・・胸に手を当てたくなる思い

          ジブンとは何か? 何がジブンなのか?  ・・・胸に手を当てたくなる思いをもった生物

           

          冬はまだまだと思っていたのに、フェニックスの影が延びる時刻は日を追うごとに足早に思える

           

           

           

           

           

             ( お詫び : 最近、文面が育たないままであったり、誤記や抜け落ちや他所への文章の飛びも

                     多く、後日修正することが増えており、恥ずかしいやら、申し訳ない気持ちにな

                     っています。 ここに謝罪させていただきます。                              

                     思うことあらばイメージの消えないうちに創るという性分が、曲を書いていた頃

                     のままなのかもしれません。 落ち着いて、ペース落としてもと思っています。

                     今後とも、よろしくお願いいたします。)

           

           

           

           

           

           

           


          09:35 | | comments(0) | - | - | - |
          2022.09.04 Sunday

          9月の砂浜

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                     〜 9月の砂浜 〜

            9月になれば、浜辺から人影は消えてゆく

            波打ち際に寄せる水の色も澄んできた

            内在した命を守りぬき、貝殻の自然に復する姿は、ようやく心配事から解放された様子だ。

            たくさんのフェニックスが海で終えた命の弔いをするかのように並んで、海の方を眺めている。

            しばらくの間、目を閉じてみた。

            海の中はどんなだだったろうな。

            変わらぬ日々だったのか、大変だったのか、季節はどのように過ぎていったのか。

            多くの思いにさらされ、しばられ、考え、生かされ、繰り返す季節の度に、押し寄せてきたは

            ずの想いの数は少しずつ減じ、残された深い想いだけがその余韻を増してゆく。

            歳をとったせいなのか、気候変動のせいなのか、季節への感受性が鈍くなってゆくことにうつ

            ろいを感じるのも事実だが、今一度、確かめようとしていることは、自らの不要な正当性を示

            すでなく、自らの至らなさを知ることで自分自身の心の救いとすることができるように努めた

            いと思うのです。

            そう努めることで、多くのことが少しづつ、和らぎに向かえばいいなとは思っていますが、求

            めるものなどではなく、これはあくまでも自分自身の心の中の世界の在り方への考察に過ぎま

            せん。

             

             

             

             

             

             

             


            20:17 | | comments(0) | - | - | - |
            2021.11.15 Monday

            パリの空の下で

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              JUGEMテーマ:音楽

              「パリの空の下で」を奏でるバンドネオン

              とてもステキな曲だ

              運河の向こう側には、古い工場があって

              振り向いて見上げた空は青く輝き、そしてそこには閉店したカフェがあった

              刻まれる歴史も、はかなくすぎてゆく歴史も、

              同じ一つの空の下でのこと

               

               

               

               

               

               

               

               

               


              21:18 | | comments(0) | - | - | - |
              2021.04.26 Monday

              楽園

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                JUGEMテーマ:日記・一般

                今日も風は強く吹いていた

                山ではチェアーにかけて時の流れを忘れるなんて想像できない光景に思えるが、ここではなぜだかピタッとくる

                達成感を求めない世界は楽ちんで広々とする

                自分を主人公にすることすらなく自然の一部に出来るからだろう

                空にチョークで一本線を引くように飛行機雲が伸びていった

                こうしてボーっと眺めて、めぐる思いも何もないのんびりな時がいい

                アッタカで穏やかな時にまた逢えますように

                そんな時がやってきますように

                 

                 

                 

                 


                20:46 | | comments(0) | - | - | - |
                2021.04.15 Thursday

                堤防にて

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                  JUGEMテーマ:日記・一般

                  晴れの日の堤防に寝そべった

                  海も、そして風も輝いていた

                  首をそり反対側を覗き見た

                  この体制はちょっとつらいな

                  大の字になった

                  楽ちん、楽ちん

                  息を深く吸った

                  色々あっても生かされている

                  そう思おうとする僕がいた

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   


                  16:32 | | comments(0) | - | - | - |
                  2020.07.21 Tuesday

                  ふと

                  0

                    JUGEMテーマ:日記・一般

                    僕の目はうっすらと開いていた

                    うつろ、うつろと意識が揺れて漂っていた

                    遠い午後の片隅で、浅い夢の中を浮遊しているようだった

                    今、どのあたりにいるの?

                    すると、「バビロンまでは何センチ」ってこと?

                    そんな声が聞こえてきて、あっ、そうかって思ったんだ

                    僕の乗っている島はどこへ行くのだろう

                    世の中のテレビがモノクロからカラーに変わっていった時代の短い連続人形劇

                    毎日が楽しみだった

                    あの頃

                     

                    その放映が終了した1969年の今日は、アームストロング船長が人類史上初めて月面に立った日だ

                    その日のことはよく覚えている

                    どこで、何をしていたかも・・・

                     

                     

                     

                     


                    07:47 | | comments(0) | - | - | - |
                    2020.05.12 Tuesday

                    あの日の海

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                      JUGEMテーマ:日記・一般

                      砂浜に立ち

                      母さんに守られ

                      初めて知った潮の香りと光る海

                      潮騒だけがその時を刻んでいた

                      人として生まれ来た意味を探す旅が、今、始まる

                       

                       

                       

                       

                       


                      07:09 | | comments(0) | - | - | - |

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